[メディアリリース]「IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2023」5日目(最終日)結果 パラ5連覇中のブラジルが優勝!日本は準優勝
2023/05/30
2023年5月27日(土)「IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2023」の5日目(最終日)が開催され、3位決定戦および決勝戦の2試合が行われました。3位決定戦では、試合開始1分でアルゼンチンが先制点をあげ、そのまま逃げ切り1-0でフランスを下し、アルゼンチンが3位。決勝戦では日本がパラリンピック5連覇中のブラジルと対戦し0-2で敗れ、日本は準優勝となりました。なお決勝戦では、今大会日本代表に初選出された永盛楓人選手が、日本代表戦初出場を果たしました。
●5日目(最終日)試合結果
・アルゼンチン 1-0 フランス(3位決定戦)
得点者:Maximiliano Espinillo(背番号15・アルゼンチン)第1ピリオド1分
試合映像:https://www.youtube.com/live/vu_ZPAzrljc?feature=share
・日本 0–2 ブラジル(決勝戦)
日本のスタメン:川村怜、佐々木ロベルト泉、後藤将起、平林太一、佐藤大介
得点者:Raimundo Nonato Alves Mendes(背番号8・ブラジル)第1ピリオド4分、Tiago Da Silva(背番号9・ブラジル)第2ピリオド15分
試合映像:https://www.youtube.com/live/QM9KpYkfbys?feature=share
●最終結果
優勝:ブラジル / 準優勝:日本 / 3位:アルゼンチン / 4位:フランス / 5位:タイ / 6位:チリ / 7位:イングランド / 8位:イタリア
・フェアプレー賞:チリ代表
・ベストGK賞:Dylan Malpas(背番号1・イングランド)
・得点王:Raimundo Nonato Alves Mendes(背番号8・ブラジル)
●中川英治監督コメント
予選グループリーグは、初戦からフィジカルやプレーのテンポやテクニカルという面において、最も強度の高いブラジルと対戦できたので、その後の2戦目、3戦目と、非常にやりやすさはあった。2戦目に勝ち点1しか取れなかったので、3戦目に絶対に勝利が必要となったシチュエーションは、8月の世界選手権の予選グループリーグ突破のシミュレーションにはなったと思う。また今大会は室内の会場で、音の反響など適応に難しさはあったが、慣れない環境の中でもどう戦っていくか、どんなパフォーマンスが出せるか、選手の評価を改めてできたことは収穫だった。
準決勝で対戦したアルゼンチンは、世界ランク1位で日本はこれまで勝利したことがなく、強度の高いチームだということは事前に分かっていた。これまでの対戦では受け身のゲームだったが、今回は自分たちが相手を変化させる取り組みを出来たことが良かった。
決勝のブラジル戦は、責められる時間は長かったが、戦術的に仕掛けられた部分もたくさんあった。以前は歯が立たないと思うこともあったが、仕掛けて自分たちの時間を作り出すことも出来た。結果的には0-2で敗戦したが、最後の失点は仕掛けていっての結果で、実質0-1だったと思うと、最後に責め切れるかが自分たちの課題であった。
ブラジル、アルゼンチンも手の届くところにいると考えていて、そういった意味では、日本代表チームとして成長してきていると感じた。8月の世界選手権に向けて、ブラジル、アルゼンチンも更に成長してくると思うので、自分たちも成長スピードを高め、準備していきたい。
最後に、日々ご支援いただいている皆さん、いつもありがとうございます。皆さんのおかげで、今大会を通じて、世界選手権に向けていい準備ができました。引き続き応援よろしくお願いいたします。
●川村怜主将コメント
今大会5試合中4試合が南米の強豪国、特にブラジルとは2試合戦うことができ、とても良い強化の機会となった。
予選グループリーグ最終戦のイングランド戦では、予選敗退の可能性もある追い込まれた状況の中で、最後まで諦めずに戦い切って、自分たちの実力を信じられたことが結果に繋がったと思いますし、そういった成功体験ができたことは、チームとしても非常に大きな経験となった。また自身が残り1分で得点し、チームを勢い付けられたことは、準決勝の勝利にも繋がったと思う。
準決勝のアルゼンチン戦では、2度リードされ、2度追い付くことができ、チームとして成長を感じられた。また意図的に日本が攻撃も守備も戦術を実行できたことが、良い結果に繋がったと思う。自分たちが取り組んできたことに確信を持てた。今後はより精度と再現性を上げていきたいと思う。
決勝戦で戦ったブラジルは、東京パラの時は何もできなかった感覚があったが、今回はある程度手応えを感じられる戦いができ、ブラジルも日本に苦しんでいる時間もあったように感じた。世界トップレベルのチームでも、日本が取り組んでいることを実行すれば、世界でも戦える確信が持てた試合になった。
一方、5試合戦って、PK勝利を除いて勝利したのは1試合だけという結果については、厳しく受け止めている。8月の世界選手権で勝ち上がっていくためには、紙一重で勝敗が決まる試合が続くので、より危機感を感じた。もっと精度を上げながら、戦えるマインドと、勝ち切るチーム作りに取り組んで行きたい。
●予選グループリーグ星取表(グループA)
アルゼンチン | タイ | フランス | イタリア | 勝点 | 得失点差 | 得点 | 失点 | 順位 | |
アルゼンチン | – | △0-0 | ○3-0 | ○3-0 | 7 | +6 | 6 | 0 | 1 |
タイ | △0-0 | – | ×0-1 | ○1-0 | 4 | 0 | 1 | 1 | 3 |
フランス | ×0-3 | ○1-0 | – | ○2-1 | 6 | -1 | 3 | 4 | 2 |
イタリア | ×0-3 | ×0-1 | ×1-2 | – | 0 | -5 | 1 | 6 | 4 |
●予選グループリーグ星取表(グループB)
ブラジル | 日本 | イングランド | チリ | 勝点 | 得失点差 | 得点 | 失点 | 順位 | |
ブラジル | – | ○3-0 | ○2-0 | ○3-0 | 9 | +8 | 8 | 0 | 1 |
日本 | ×0-3 | – | ○1-0 | △0-0 | 4 | -2 | 1 | 3 | 2 |
イングランド | ×0-2 | ×0-1 | – | △1-1 | 1 | -3 | 1 | 4 | 4 |
チリ | ×0-3 | △0-0 | △1-1 | – | 2 | -3 | 1 | 4 | 3 |
●大会概要
・大会名:IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2023
・会場:Brazilian Paralympic Training Center(ブラジル・サンパウロ)
・予選グループリーグ組み合わせ
グループA:アルゼンチン(世界ランキング1位)、タイ(同5位)、フランス(同8位)、イタリア(同16位)
グループB:ブラジル(同2位)、日本(同4位)、イングランド(同12位)、チリ(同22位)
・試合スケジュール:https://www.b-soccer.jp/news/21516-20230421
・日本代表メンバー:https://www.b-soccer.jp/news/21375-20230414
●YouTubeライブ配信アカウント
・IBSA(英語実況):https://www.youtube.com/@internationalblindsportsfe7490
・CBDV TV(ポルトガル語実況):https://www.youtube.com/@tvcbdv
●今後のブラインドサッカー男子日本代表の主なスケジュール
・5月20日(土)〜28(日)IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2023
・6月23日(金)〜7月2日(日)ブラインドサッカーグランプリ in フランス 2023
・8月12日(土)〜8月25日(金)IBSA ブラインドサッカー男子世界選手権 2023
・10月22日(日)〜28日(土)杭州2022アジアパラ競技大会
●参考資料
・JBFAのアスリート育成パスウェイ:https://www.b-soccer.jp/jbfa/ftem
・競技規則:https://www.b-soccer.jp/news/21031-20230313_rulebook
・男子日本代表強化指定選手、スタッフ一覧:https://www.b-soccer.jp/national_team/japan_man
・男子日本代表チーム過去の戦績:https://www.b-soccer.jp/national_team/japan_man_matchdata
・世界ランキング:https://blindfootball.sport/results-and-rankings/world-rankings/
●ブラインドサッカー男子「パリ2024パラリンピック」出場権獲得国(出場チーム数:8チーム)
数 | 出場権獲得国 | |
ホスト国 | 1 | フランス |
ヨーロッパ選手権2022:ホスト国のフランスが優勝したため、準優勝のトルコが獲得 | 1 | トルコ |
アフリカ選手権2022:優勝国 | 1 | モロッコ |
アジア・オセアニア選手権2022:優勝国 | 1 | 中国 |
パラパンアメリカン競技大会2023:優勝国 | 1 | – |
世界選手権2023:大陸別予選で出場枠を獲得していないチームの中から上位3カ国 | 3 | – |
※日本代表チームがパリ2024パラリンピックの出場権を獲得するためには、「IBSA ブラインドサッカー世界選手権 2023」(2023年8月18日〜27日/イギリス・バーミンガム開催)において、大陸別予選でパリ2024パラリンピックの出場権を獲得していないチームの中で、上位3カ国に入る必要があります。
参考(P34〜):https://www.paralympic.org/sites/default/files/2022-06/2022_06_10%20Paris%20QR_v1.pdf
※パラパンアメリカン競技大会2023は、今年11月に開催されるため、世界選手権2023終了時点で、世界選手権の結果に基づく出場権獲得国がすぐに決定しない可能性があります。
リリースのダウンロード
「IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2023」5日目(最終日)結果 パラ5連覇中のブラジルが優勝!日本は準優勝
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