ご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
日頃より、日本ブラインドサッカー協会の活動に温かいご理解と多大なるご支援をお寄せいただいている皆さまに、心より御礼申し上げます。2026年の新しい年を迎え、あらためて皆さまと共に歩んできた道のり、そしてこれから進む未来に思いを馳せています。
2025年は、競技面においても大きな前進を実感できる一年となりました。 世界ランキング1位として挑んだ女子日本代表チームは、IBSAブラインドサッカーワールドグランプリ2025 in うめきたで見事優勝を果たし、IBSA ブラインドサッカー女子世界選手権 2025では堂々の3位入賞という結果を残しました。日々の積み重ねとチームとしての成熟が、国際舞台で確かな形となって表れたことを大変誇りに思います。
ロービジョンフットサル日本代表も、IBSA ロービジョンフットサル世界選手権 2025において健闘を見せ、競技としての可能性と広がりを国内外に示してくれました。多様な「見えにくさ」で構成される選手たちが、それぞれの力を発揮しながら一つのチームとして戦う姿は、ロービジョンフットサルが持つ価値そのものを体現していたと感じています。
男子日本代表チームは、パリ2024パラリンピック競技大会を終え、すでに次なる目標であるロサンゼルス2028パラリンピックに向けた強化フェーズへと歩みを進めています。世界のトップと真っ向から渡り合うため、競技力・組織力ともに一段階高いレベルを目指し、強度を上げた取り組みが始まっています。
また、2026年4月には、大阪においてアジア選手権を開催する予定です。本大会は、アジアの強豪国の男女の代表チームが集う国際大会で、競技面において極めて重要な大会です。自国開催という環境のもと、選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できる舞台を整えることは、競技力向上に直結するだけでなく、ブラインドサッカーの魅力と価値をより多くの方に知っていただく貴重な機会でもあります。選手、関係者、そして観る人すべてにとって意義ある大会となるよう、万全の準備を進めてまいります。
国内大会としては、選手としてプレイする機会、また観客として試合を観る機会を最大化するため、「地域リーグ」「日本選手権」を開催するとともに、ブラインドサッカーにおいてはさらに競技レベルの高い「トップリーグ」を設けています。これらの大会は、競技志向の選手から初めて競技に触れる方まで、それぞれの段階に応じた挑戦の場を提供すると同時に、見える・見えないに関わらず、多くの人がブラインドサッカーやロービジョンフットサルを身近に楽しめる機会を広げることを目的としています。
日本ブラインドサッカー協会は、「ブラインドサッカーを通じて視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現すること」をビジョンに掲げています。競技の普及はゴールではなく、視覚障がいの有無や、多様な背景を持つ人々が対等な立場で関わり合う社会を形づくるための手段であり、ブラインドサッカーはその実践の場であると私たちは考えています。
その一環として、ブラインドサッカーを応用した晴眼者向けプログラム――個人向け体験プログラム「OFF T!ME」、企業向け研修「OFF T!ME Biz」、学校向けプログラム「スポ育」――の開発・提供を重要な事業として位置づけてきました。ダイバーシティ&インクルージョンへの関心が高まる中、体験を通じた“気づき”と“実感”を伴う学びへの社会的ニーズは年々高まっており、より広い地域でプログラムを提供できるよう尽力してまいります。
また、視覚障がいのある児童に向けては、キッズキャンプやキッズトレーニングを通じ、子どもたちが当たり前にスポーツに参加できる環境づくりを進めてきました。加えて、全国のクラブチームを支える人材育成として実施している「アクサ 地域リーダープログラム with ブラサカ」は、各地で競技とコミュニティを支える担い手が育っています。
さらに、視覚障がい当事者の生活を支える取り組みとして、「おたすけ電話相談窓口」や「同行援護サービス事業」を展開しています。同行援護事業については、全国のクラブチームが受講に参加し、資格取得者が増えています。地域に根ざした担い手が育つことで、視覚障がい者が安心して外出し、生活しやすい環境が整えられてきていることを実感しています。スポーツを起点に、人の暮らしや社会の在り方そのものに変化をもたらしていく――その手応えを感じる一年でもありました。
2026年も、理事・スタッフ一同、変化を恐れず、新たな挑戦に取り組んでまいります。皆さまと共に、「混ざり合う社会」を一歩ずつ現実のものとしていけるよう、引き続きご支援とご協力を賜れましたら幸いです。
本年が、皆さまにとって実り多き一年となりますことを心より祈念申し上げます。
2026年1月
NPO法人日本ブラインドサッカー協会
理事長 金子久子




































































