ご挨拶
日頃より、特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会の活動に温かいご理解と多大なるご支援・ご協力を寄せいただいている皆さまに、心より厚く御礼申し上げます。
このたび、2026年10月1日付をもちまして、日本ブラインドサッカー協会の理事長に就任いたしました。歴史と多くの方々の想いが積み重なった本協会の舵取りを担うこととなり、その責任の重さに身の引き締まる思いでございます。前任の金子久子前理事長をはじめ、これまで協会を支えてくださったすべての皆さまに深い敬意を表するとともに、新体制のもとでさらなる発展を目指し、全力を尽くす所存です。
当協会はこれまで、「ブラインドサッカーを通じて視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現すること」というビジョンを掲げ、競技の普及と社会課題の解決を両輪として歩んでまいりました。競技の普及や強化は単なるゴールではなく、視覚障がいの有無や多様な背景がある人々が対等な立場で関わり合う社会を形づくるための手段であり、ブラインドサッカーおよびロービジョンフットサルはその実践の場であると私たちは確信しています。
競技面においては、各代表カテゴリーが世界やアジアの舞台で着実な成果を上げています。今年2026年4月に大阪で開催された「IBSA ブラインドサッカーアジア選手権 2026 in うめきた」では、自国開催の熱気の中で女子日本代表が堂々の優勝を果たし、男子日本代表も準優勝を収めるなど、日本代表の真価を遺憾なく発揮してくれました。また、多様な「見えにくさ」の中で互いを高め合い戦うロービジョンフットサル日本代表の活躍や、ロサンゼルス2028パラリンピックを見据えて進化を続ける男子日本代表の取り組みなど、選手たちのたゆまぬ努力が大きな結実を見せています。国内においても「地域リーグ」「日本選手権」「トップリーグ」を通じて、誰もが挑戦し輝ける場が広がり続けています。
そして私たちが果たすべきもう一つの大きな使命は、スポーツの枠組みを超えて社会に多様性の価値を根づかせていくことです。
見えない世界を体感する体験型プログラムや教育活動は、単なる啓発活動にとどまらず、受講者の「意識の変化」や「行動の変容」を生む貴重な学びの場として社会的に広く認知されるようになりました。互いの違いを認識し、言葉や工夫を通じて補い合う体験は、人と人とのコミュニケーションや対等の関係性を捉え直すきっかけとなっています。
また、次世代を担う子どもたちがスポーツに夢中になれる機会の創出や、全国各地で活動を支えるローカルリーダーの育成は、持続可能な地域コミュニティの基盤づくりに直結しています。さらに、当事者とそのご家族の安心な日常を支える相談支援や外出支援の取り組みも、全国のクラブネットワークと連動しながら着実に広がってまいりました。スポーツを通じて生まれた人のつながりが、やがて地域社会における互助の仕組みへと育ち、誰もが生きやすい環境を形づくっていく――これこそが、当協会が追求し続ける真の社会価値であると考えております。
私たちが目指す「当たり前に混ざり合う社会」の実現には、時代の変化に柔軟に対応しながらも、ブレない軸を持って挑戦し続ける姿勢が不可欠です。選手やスタッフ、ファン、パートナー企業の皆さま、地域社会、そして行政や関係団体の皆さまと固い絆を結びながら、共生社会へのステップをより一層加速させてまいります。
理事長としての新たな一歩を踏み出すにあたり、現場の声に耳を傾け、オープンで開かれた協会運営に努めてまいる所存です。皆さまと共に新しい未来を創り上げていけることを、心より楽しみにいたしております。
今後とも、日本ブラインドサッカー協会の活動に変わらぬご指導、ご鞭撻と熱いご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。










































































