[インタビュー記事]たまハッサーズ
2016/07/04
たまハッサーズ
東京都の多摩地区を中心に活動するブラインドサッカーチーム、たまハッサーズ。選手たち自身でアイデアを出し合い、見ている側もプレーする側も楽しいサッカーを目指し日々練習に励んでいます。チームを率いる黒田有貴監督と黒田智成選手に日本選手権への意気込みを聞きました。
記:慶應スポーツ 國分萌々子(広報インターン)
▼黒田有貴監督
――ブラインドサッカーを知ったきっかけは?
友人だった黒田選手が2002年5月に韓国でブラインドサッカーの試合をやると聞いて、その練習に付き合い、その後も代表の練習に付き合ったことがきっかけです。
――チームの特徴・良いところは?
オフェンス面が注目されがちですが、ゴールキーパーも含めてディフェンス面も充実した選手がそろっていて、相手から奪い取ったボールをどう展開させて面白いサッカーにつなげていくかを考えるようにしています。
――練習面では、特にどんなことを意識していますか?
選手たち自身から、どんなサッカーをしたいか、こんなアイデアが面白いのではないかと、どんどんアイデアを出して発信する。そしてほかのメンバーもそれを受け入れて「面白そう。やってみよう」とトライすることが練習では多く、これが「楽しいサッカー」につながっていると思います。
――ブラインドサッカーの魅力は?
ごくまれに、こんな風にやったら面白いのではないかというイメージがピタッと選手の中で合ってうまいこと形になり、それが奇跡のような驚きのプレーにつながって、見ている方も面白いし、やっている方も「やった!」という気持ちになるようなプレーがあり、みんなの気持ちがひとつになることにつながって面白いです。
――日本選手権への意気込みをお願いします。
目指すは優勝。でもその中でどれだけ自分たちのサッカーができるか、面白さを自分たちも感じながらサッカーをやれるかということを深く掘り下げていける大会になればいいなと思います。
▼黒田智成選手
―――ブラインドサッカーを知ったきっかけは?
ブラインドサッカーが日本に入ってきた当初に関東で初めて開かれた講習会に参加したことです。
―――チーム全体の特徴・良いところは?
ブラインドサッカーをプレーするのが大好きなメンバーが集まっているので、戦術やその場のイマジネーションをぶつけ合いながら、見ている側もやっている側も楽しいブラインドサッカーを目指しています。
―――ブラインドサッカーの魅力は?
視覚を使わずにサッカーをやるのは難しいですが、そんな中で時々自分たちでも驚くようなプレーができるような瞬間がある。そういう無限に広がる可能性を追求していけるところだと思います。
―――個人的に警戒しているチームは?
毎年決勝や準決勝で戦って、ここ最近負けているAvanzareつくばです。ハッサーズとAvanzareの試合は、毎回やっていても楽しいサッカーになるので、それも楽しみのひとつです。
―――日本選手権への意気込みをお願いします。
ここ最近優勝できていないので、今年は優勝できるように頑張りたいです。
―――日本選手権が近づいているお忙しい中、皆さん取材のご協力ありがとうございました。