[インタビュー記事]埼玉T.Wings
2016/06/25
埼玉T.Wings
チームインタビュー
クラブチームとして特別支援学校でサッカー教室を開くなど、多方面へブラインドサッカーの魅力を発信する埼玉T.Wings。日本代表でも活躍し、今回、日本選手権のポスターのモデルとなった加藤健人選手、そして華麗なプレーを魅せる萩原由紀子選手、齋藤舞香選手の女性二人にお話を伺いました。
記:慶應スポーツ 若林晃平(広報インターン)
▼加藤健人選手
――ブラインドサッカーを始めたきっかけは?
19歳のときに知りました。小学校から高校までずっとサッカーをやっていて、もともと視覚に障がいを持っていたわけではないのですが、目の病気で視力が落ちてしまいました。視覚に障がいを持ったとき、この先自分は何もできないんじゃないかと思い、家に引きこもることが多くなりました。そのときにたまたま両親がブラインドサッカーを見つけて、これならできるんじゃないかと薦めてくれて始めました。
――ブラインドサッカーの魅力は?
やりがいや夢や目標を持って、それに向かって頑張っていけることです。(視力が落ちたときに)やればできることを与えてくれました。そして、いろんな人に出会えました。出会いは大切ですね、ブラインドサッカーは一人ではできないですから。人とのつながりは徐々に広がっていきました。サッカーを通して出会えたつながりは、すごく大きいなと思います。
――このチームの特徴は?
いろんな人がいます。女性や中学生もいますし、みんなブラインドサッカーが好きで集まってきてくれたメンバーなので、力の差は関係なく一つになってやっていることです。
――日本選手権での目標をお聞かせください。
まずは、予選突破すること。それから、一人一人それぞれしっかり目標を持ってやっていければ。“自分が試合に出たら、これをしたい”っていうのを持って臨んでほしいです。(日本選手権は国内で)一番大きい大会なので、ブラインドサッカーを知ってもらうきっかけになってくれたらいいですね。魅力、楽しさをプレーで表現できたらなと思います。
▼萩原由紀子選手
――ブラインドサッカーに出会ったのは?
障がい者スポーツのイベントがあって、そこのボランティアに参加してブラインドサッカーの担当になりました。そこで加藤と知り合って、それから練習に参加するようになりました。サッカーは学生のときにやっていて、興味はあって「目隠ししてサッカーができたらかっこいいな」と思って今も頑張っています。
▼齋藤舞香選手
――昨年の日本選手権では女性初ゴールを決めました。
(日本選手権には)7回ぐらい出ています。(始めたきっかけは)練習に来ないかと誘われて、兵庫のチームへ見学に行って面白そうだなと思い、始めました。難しいのが面白いです。視覚障がい者のスポーツをいろいろやって、ブラインドサッカーが一番難しかったので、続けようと思いました。
――日本選手権が近づいているお忙しい中、皆さん取材協力ありがとうございました。