「ブラインドサッカートーナメント in タイ」 中川監督と川村主将の大会総括コメント
2024/04/02
2024年3月26日(火)~29日(金)にタイで開催された「ブラインドサッカートーナメント in タイ」が終了し、日本は優勝を飾りました。大会を振り返った中川英治監督と川村怜主将のコメントとなります。
●中川英治監督コメント
パリ2024パラリンピックイヤーである、我々の2024年シーズンがこの「ブラインドサッカートーナメント in タイ」でスタートしました。2023年シーズンで抽出した課題の克服と新しい試みへのトライなど、プレシーズンで準備してきたことの評価と確認、そして、様々な選手の組み合わせやコンビネーションの確認など非常に実りの多い大会となりました。
日本と現地では時差は2時間しかないものの、気温は20度以上の差があり、日本の真夏のような高温多湿の環境下で、コンディションの面では非常に苦労しましたが、コーチ、コンディショニングコーチ、メディカルスタッフ、管理栄養士、主務、HPDの全員が自分の職務を全うしながらも横断的に協働し、チームの目標に向けて、献身的に選手たち、チームを支えてくれました。
グループリーグと順位決定戦(決勝戦)を対戦相手との試合順番や暑熱順化期間・状況、各選手のコンディション状況などから、トータルでマネジメントし、全員のチカラでタイトルを獲得することができ、幸先の良いシーズンのスタートを切ることができました。
グループリーグの最終戦と決勝戦は、今大会のホームチームであり、2024年IBSA 世界ランキング4位である強豪タイとの非常にタフな2連戦となりましたが、チーム全体のプレー目標とプレー課題、そして選手各々の課題を明確にし、それらに集中して取り組みながら、チーム・個人のパフォーマンス発揮とプレーの成果、そして結果を出すことができ、パリ2024パラリンピックへ向けた更なるチームのシンカ(進化・真価・深化)を大きく感じることができました。
しかしながら、我々の目標は、パリ2024パラリンピックでのメダル獲得です。この結果に満足することなく、この大会での新たな課題も整理し、メダル獲得に向けてシンカし続けていきます。
最後になりますが、いつも我々のチームを支え、応援していただいております、皆様にチームを代表し、感謝の意を込めて御礼申し上げます。
●川村怜選手コメント
まずは優勝という最低限の目標が達成できて良かったです。これを通過点として、今年5月にフランスで開催されるワールドグランプリやパリパラリンピックで、さらに強い強豪国相手に勝てるよう、日々の練習に取り組んでいきたいと思います。
チームとしては、タイは非常に高温多湿で暑く、適応するのに時間がかかり難しさがありましたが、日に日にチームの状態は良くなっていきました。初戦から非常に厳しい試合となりましたが、そのような中でも複数の選手が点を取って勝ち切れたことは非常にポジティブに捉えています。決勝戦でも後藤選手が2得点をあげてチームを救ってくれましたし、タイとは非常に強度の高い試合ができ、このタイミングで今大会を経験できたことは、チームとして良かったと思います。ワールドグランプリまで残り2ヵ月を切っているので、まずはそこに向けて個人としてもチームとしても良い準備をしたいと思います。
●「ブラインドサッカートーナメント in タイ」最終順位
1位 日本
2位 タイ
3位 ラオス
4位 インド
●「ブラインドサッカートーナメント in タイ」個人賞等
フェアプレー賞:ラオス代表
ベストGK:佐藤大介(日本・背番号1)
MVP:後藤将起(日本・背番号8)
●大会概要
[大会名称]ブラインドサッカートーナメント in タイ(IBSA非公認大会)
[競技日程] 2024年3月26日(火)~29日(金)
[会場] Aimphan Sport Complex(タイ・バンコク)
[出場国]日本(世界ランキング3位)、タイ(同4位)、インド(同14位)、ラオス(同33位)
[日本代表派遣選手、スタッフ] https://www.b-soccer.jp/news/24479-20240227
[YouTube配信] https://www.youtube.com/@sportspm9847
※日本ブラインドサッカー協会公式YouTubeチャンネルによる、日本語実況付き配信はありません。