[メディアリリース]JBFA、視覚障がい者「同行援護」事業を本格稼働～同行援護申込みサービスを運用開始、「同行援護従業者」養成研修も開催～

2022/06/01

NPO法人日本ブラインドサッカー協会（東京都新宿区、以下JBFA）は、視覚障がい者「同行援護」事業の本格稼働を開始することをお知らせします。JBFAは、2021年4月に同行援護事業の事業所として登録し、これまでJBFA職員が「同行援護従業者」として従事するほか、スマートフォンから申込み可能な同行援護利用者向けサービスの運用を開始しました。また、「同行援護従業者養成研修」の開催を通して、多くの「同行援護」ニーズへの対応を目指します。

「同行援護」は、2006年より制度化された障害福祉サービスの1つで、「視覚障害により、移動に著しい困難を有する障害者等につき、外出時において、当該障害者等に同行し、移動に必要な情報を提供するとともに、移動の援護その他の厚生労働省令で定める便宜を供与すること」（障害者自立支援法第5条第4項）として規定されています。移動の援護をする人は、広くガイドヘルパーと呼ばれ、同行援護従業者養成研修を受けることが法律で義務づけられています。またガイドヘルパーは、視覚障がい者の需要に対して供給が追いついていない状態といわれています。

JBFAは中央競技団体として、競技・大会事業、ブラインドサッカーを活用したダイバーシティ研修、その他の事業を推進することで、「ブラインドサッカー（視覚障がい者サッカー）を通じて、視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざりあう社会を実現すること」のビジョンと、「ブラインドサッカーに携わるものが障害の有無にかかわらず生きがいを持って生きることに寄与すること」というミッションのもと活動しています。視覚障がい者とかかわることが多いJBFAにとって「同行援護」は非常に身近な障害福祉サービスであり、2021年4月より同行援護の事業所として登録をしています。

2021年8月以降、JBFAは限定的に同行援護の活動を開始しましたが、ガイドヘルパーへのニーズの高さを実感する一方、申込みの煩雑さという課題があることも学びました。これにより「同行援護」事業を開始するだけでなく、利用者の方が手軽に申込むことができるサービスも開発しました。JBFAでは「同行援護」事業を「おたすけ相談窓口」に続く福祉事業として、選手がより練習に参加しやすい、ブラサカを始めやすい環境作りや、視覚障がい者のQOL向上から混ざり合う社会を推進すること、そしてブラサカ・視覚障がい者・社会全体の未来を作っていく事業となることを期待しています。

●同行援護従業者養成研修

2022年6月〜2023年1月までの研修日程および、研修概要、お申込み方法は、以下のページよりご覧ください。

https://www.b-soccer.jp/news/18823-meetme-x

●JBFA同行援護サービス利用開始の手順
①市区町村の福祉課に利用希望の相談、利用申請を行い、受給者証の交付を受ける②JBFAに利用希望の相談をいただき、契約を結ぶ（お問い合わせ先は、E-mail：meetme-X@b-soccer.jp もしくは、電話：JBFAおたすけ電話相談窓口 050-3627-5015（祝日を除く、午前10〜12時、午後17〜19時））
③ スマートフォンで利用できるアプリ、同行援護申込みサービス「meetme-X（ミートミークス）」より、利用希望日を登録し、ガイドヘルパーをみつける

●JBFA同行援護サービスのガイドヘルパーとしての活動開始の手順
① 同行援護従業者養成研修を受講し、修了する（既に資格をお持ちの方は②から）
② JBFAと契約を結ぶ
③ スマートフォンで利用できるアプリ、同行援護申込みサービス「meetme-X（ミートミークス）」より、利用希望の状況を確認し、実施できる日程の調整を行う

●特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会（JBFA）について

JBFAは、ブラインドサッカー及びロービジョンフットサルを統括する中央競技団体で、「視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会の実現」をビジョンに掲げ活動しています。競技普及・強化活動と並行して、競技特性を活かした健常者向けのダイバーシティ教育プログラムを展開しています。2018年度朝日スポーツ賞受賞。

詳しくは、弊会ホームページ（ https://www.b-soccer.jp）をご覧ください。