IBSA フットサルコミッティチェアマン カルロス・カンポス氏が来日致しました
2009/01/29
カンポス氏、日本のブラインドサッカー環境を評価
視覚障がい者サッカーを国際的に統括するIBSA(International Blind Sports Federation)においてフットサルコミッティのチェアマンを務めるカルロス・カンポス氏が2009年1月24日縲鰀27日まで来日致しました。
来日の主な目的は2009年に日本での開催が予定されている第3回アジア選手権大会における施設、環境等の視察でした。アジア選手権については2月下旬に詳細をお知らせする予定でおります。
また、滞在中は関係者にむけてセミナーも開催。これまで技術的なセミナーを同氏を講師に招いて開催したことはありましたが、世界でブラインドサッカーがどのように広まっていき、各国はどのような状況にあるのか窶披箔凵X、貴重なお話をうかがうことができました。
カンポス氏は、日本におけるブラインドサッカーの競技環境全体についても「世界でも飛躍的に成長している国だ」と述べ、評価致しました。
カンポス氏の発言の主な一問一答は下記の通り
Q.世界における競技国数は何カ国か?
A.B1で35カ国以上、B2/3では代表が派遣できる国は8カ国程度、活動は15カ国程度の認識だ。
Q.2010年に開催される世界選手権はアジアから何カ国が参加できるのか?
A.2009年のアジア選手権に6カ国参加すれば、3カ国を予定している。世界選手権は前回大会が8チームの参加だったが、次回は10縲怩P2チームを予定している。最終的には各大陸の選手権の参加国数次第だ。
Q.次回2012年のパラリンピックでは、B2/3クラスでも開催が予定されているのか?
A.予定はない。まずはB1クラスでより多くの国が参加できるよう整備した後にB2/3を競技として取り入れてもらえるよう、IPC(International Paralympic Committee)に求めていきたい。
Q.現在のルールブックは2009年までとされている。2010年以降、大幅な改定があるのか?
A.現在、まだ見通しは立っていない。
Q.視覚障がい者サッカーの競技団体と、サッカーの競技団体(日本で言う日本サッカー協会)とで具体的な関係にある国はどのような取り組みがあるのか?
A.もっとも上手くいっているのがイングランド。イングランドのFA(Football Association)は視覚障がい者サッカー団体を傘下にいれており、8名のスタッフ、500万ユーロを費やす(*ただし、500万ユーロには女子サッカーへの支援も含まれる)。宿泊施設や競技環境も一般のA代表と同じ待遇だ。フランスやアルゼンチンも物資による支援を受けており、A代表と同じユニフォームを着用している。
また、IBSAはUEFAから65万ユーロの支援を受け、この競技の普及、育成を目的とした講習にあてている。4年間の契約で25カ国で活動している。AFCとも同様のことを考えており、現在進めている。