[メディアリリース]弱視クラスは「ロービジョンフットサル」に
2013/12/19
日本ブラインドサッカー協会(東京都新宿区・理事長 釜本美佐子、以下JBFA)は、2014年1月より弱視(B2/B3)クラスの名称を「ロービジョンフットサル」に変更することを決定致しました。
ロービジョンとは弱視、見えにくい状態を示し、日本でも学会の名称などで使われています。当協会では、これまで「ブラインドサッカー」という名称がもつ訴求力を活かす目的で、弱視クラスを「ブラインドサッカーB2/B3クラス」と表記してきました。
しかしながら、全盲クラスと弱視クラスはルールが大きく異なります。全盲クラスは、サイドフェンスあり、アイマスクの着用、音の鳴る特殊なボールの使用などのルールがあるのに対し、弱視クラスはサイドフェンスなし、アイマスクなし、フットサル用ボールの使用と、フットサルとほぼ同じルールです。加えて、ブラインドは全盲の意であり、弱視啓発の観点から表現が適切でないこと、また、外部の人には、B2やB3は障害の程度を表す専門用語でわかりにくく、B1(全盲)クラスとも区別がつきにくいことが課題として残されていました。
2月に宮城県で世界選手権を開催した後、代表監督に齋藤友規氏を迎えて体制を刷新した機会に、弱視選手たちの声を聞いたり、パブリックコメントで広く意見を集めて名称変更を検討してきました。これらを元に、他の候補も含めて理事会に諮った結果、
①競技の特性を端的に示す
②B2/B3だけではわかりにくい
③弱視という言葉を使うよりも手垢のついていない新しいイメージを与える
④当事者も意欲を持って取り組んでいける名称
との理由から「ロービジョンフットサル」への変更を決定致しました。
世界保健機関(WHO)によると、全盲の約500万人に比べて、弱視は約1億2400万人とはるかに数が多いと報告されています。それにも関わらず、認知度や理解度が低いという社会的な課題があります。今回の名称変更とロービジョンフットサルの活動の活発化が、ロービジョンについてもっと知ってもらうきっかけとなることを切に望んでおります。
2014年1月より
全盲(B1)クラス → ブラインドサッカー
【サイドフェンスあり、アイマスクの着用、音の鳴る特殊なボールの使用】
弱視(B2/B3)クラス → ロービジョンフットサル
【フットサルとほぼ同じルール】
パブリックコメントの結果と回答
リリースのダウンロード
弱視クラスは「ロービジョンフットサル」に ブラインドサッカーB2/B3クラスから名称を変更
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